滋賀県長浜市の豊国神社(湯本崇彦宮司)で、日中戦争や太平洋戦争に出征した兵士の絵馬約3500枚が見つかった。同神社は2024年12月末、そのほとんどをお焚(た)きあげの神事で焼却した。地元市民らには「貴重な戦争遺産。保存してほしかった」という声もある。
豊国神社によると、2年半ほど前、大雨の後に雨漏りがひどくなった社殿の天井を修理していたところ、屋根裏に大量の絵馬が残されていたのを業者が見つけたという。
重さから推測して約3500枚。いずれも縦13センチ、横20センチで、「皇軍戦勝」「武運長久」などの文言や、出征した軍人の名前、住所、日付などが記載されていた。時期は日中戦争が始まった1937年から、太平洋戦争が終わった45年ごろまでで、住所は県内外だったという。
豊国神社は2024年12月…